interview社員インタビュー

Interview 03

グローバル投資運用部
× 海外不動産投資運用部

Interview 03

オルタナティブ投資のスペシャリストとして業界の発展に貢献する

プライベート・エクイティ・ファンド(以下、「PEファンド」という。)を扱う松浪と、海外不動産ファンドを扱う吉見。今後、一層の市場拡大が期待されるオルタナティブ投資市場で、彼らが見据える未来とは。現場の最前線で働く彼らの仕事観を聞いてみた。

松浪 宏明 HIROAKI MATSUNAMI / グローバル投資運用部

松浪 宏明 HIROAKI MATSUNAMI / グローバル投資運用部

2017年入社、生命保険会社出身
国内機関投資家を主な顧客とし、主に海外のPEファンド、プライベート・デット・ファンドなどに投資する業務を担当。北米、欧州、アジア、日本のバイアウト、メザニン、ディストレス等のファンドの選定、デューディリジェンス、モニタリングなどの業務を担っている。

吉見 紘希 HIROKI YOSHIMI / 海外不動産投資運用部

吉見 紘希 HIROKI YOSHIMI / 海外不動産投資運用部

2017年入社、信託銀行出身
国内機関投資家を顧客としたゲートキーパー業務(海外不動産を対象とした投資一任、投資助言業務)を担当。投資対象ファンド・アセットのスクリーニング、デューディリジェンス、及びこれらを踏まえた投資判断、投資助言を行う。また、受託資産のモニタリングならびにポートフォリオマネジメントなどの業務を担当する。

海外マーケットのプレーヤー達との交流が自身の成長へとつながった

まずは、お2人がそれぞれ所属している部門についてお聞かせください。

松浪:
私の属しているグローバル投資運用部は、国内の金融法人をメインとした機関投資家の皆様から資金をお預かりし、PEファンド、プライベート・デット・ファンド、インフラファンド等、世界中のファンドに対して投資を行っています。
主な業務内容としては、ファンドの選定やそのデューディリジェンス、そして投資した後のファンドのモニタリングなどになります。株式や債券などの伝統的資産と比較し特殊性が高いこともあり、投資担当者がお客様担当も兼ねることもオルタナ分野では珍しくなく、私も投資とお客様対応の双方を担当しています。
吉見:
私は海外不動産投資運用部に所属しています。業務内容としては松浪さんと同じゲートキーパー業務がメインですが、投資する対象が「海外不動産である」という違いがあります。
主なお客様である国内機関投資家の皆様から資金をお預かりし、海外の不動産を運用するファンド等の投資機会に対して投資を行います。従って、そのファンドの選定といったプロセスや、選定したファンドに対する投資のエグゼキューション、投資後のモニタリングなどが具体的な業務となります。モニタリングに関しては、投資先ファンドの個別モニタリングだけでなく、お預かりしている運用資産全体のポートフォリオマネジメントも含まれます。
海外不動産投資運用部は、私が入社した頃はまだグローバル投資運用部の1セクションでしたが、現在は国内不動産投資を行う部門と並んで不動産投資本部という組織の一部署として位置づけられています。業務の種類から言えばグローバル投資運用部に近く、アセットクラスで言えば不動産ということで、双方が交差する組織であるというのが私の部門の特徴と言えます。

この仕事の魅力ややりがいはどんなところにあるのでしょうか?

松浪:
いま世界中で何が起こっているか、どんな面白い会社があるかなど、実際に肌で感じることができるところだと思います。知的好奇心を刺激されますし、それを満たすこともできます。
例えば、ソフトウェアやサービスなどの分野は、米国等のほうが日本よりも進んでいると言って良いと思いますが、そういった最先端の分野で何が起こっているかなど、普段の生活では知ることのできない動向に、投資先を通して触れることができるというのは、この仕事の大きな魅力だと思っています。
印象的だった案件は、米国西海岸にある北米ソフトウェア・バイアウト・ファンドへの投資ですね。カリフォルニアに在住経験があり米国のソフトウェア産業のダイナミズムを感じていた自分にとって、当該分野の成長の果実を日本に還流させることは大きな意味があるように思われました。当ファンドが行っていることは、レイターステージのソフトウェア企業を買収し、事業を改善することで投資先の企業価値を高める投資です。最近までスタートアップであったソフトウェア企業は、プロダクトが優れていて売上が高成長していても、それ以外の通常の事業経営については洗練されていないことが多々あります。この点を洗練させることで価値を生み出す当ファンドの魅力について説明し、投資頂くことができました。実際にリターンもよく、機関投資家の皆様にも喜んでいただけていることは大変達成感があり、強く印象に残っています。
また、当社の特徴として、海外出張時や来日の際に一流のファンドマネージャーに直接お会いし、話を聞くという貴重な経験も多く、自分自身の成長にも繋がると感じています。
吉見:
私の場合は、これまでに自分が培ってきた国内不動産に関する知識や経験が、海外マーケットのプレーヤーたちに通じた瞬間に、やりがいや達成感を感じました。例えば、不動産の目利きを行う際の基準や、ストラクチャリングに関する知識などです。
ローカルなビジネスと言われることが多い不動産の分野で、グローバルな舞台で自分の国内での経験が通用するというのは一見矛盾するように思われるかもしれないのですが、どこの国のプレーヤーにも通じる前提があると思っています。これが海外不動産投資ビジネスの魅力の一つと考えています。
松浪:
お客様との会話で新しい発見や気づきをいただけることも多々ありますね。お客様との会話を通して、モニタリングに対する新たな視点を得る等、大変刺激になっています。また、既存のお客様との間で交流を積み重ねた結果、お預かりする資金の増枠などの依頼につながったときは、当社への信頼を実感できる瞬間で、うれしいものです。
海外マーケットのプレーヤー達との交流が自身の成長へとつながった

成長ポテンシャルを秘めた分野での活躍を目指す

DBJアセットマネジメントに入社されたきっかけは?

松浪:
前職は新卒で入社した生命保険会社で、なかでも資産運用部門が一番長かったです。人事異動を通じて、運用以外の業務にも携わる中で、自分が投資に一番関心があるということを実感しました。ただ、定期人事異動があるため、ある特定のアセットクラスのプロとなるには環境的に厳しいものがあるなと感じ始めていました。これが転職を決意したきっかけです。
当社には、自分の専門領域を確立できる環境を求めて入社しました。また、オルタナティブ投資の魅力もあったと思います。伝統的資産の分野は既に市場が成熟しており、産業としての大きな成長は見込みづらいタイミングに入ってきているのではないかと思います。その点、オルタナティブ投資はまだまだ未開拓で、どんどん伸びている分野なので、自分が第一人者になれるチャンスもあると感じ、アセットクラスとして非常に魅力的だと感じました。
吉見:
私は前職では日系の金融機関に勤めていて、入社時から不動産分野を長く担当していました。初めは仲介を担当し、その後は融資業務に移り、そのなかで一時期海外での業務にも携わりました。
海外駐在の間に海外投資家の動きや現地不動産関係者と接点を持つ中で、海外不動産を対象とした国内機関投資家の資産運用は日本でこれから成長の余地があると強く感じました。成長の余地が大きいにもかかわらず、それに対応できる国内の人材はまだまだ少ない。その領域ならば自分のこれまでの経験を活かしていけるのではないか、と感じたというのが入社のきっかけです。
成長ポテンシャルを秘めた分野での活躍を目指す

「個」を尊重し、社会の変化にも即座に対応できる柔軟性を持った会社

前職との違いを感じる部分はどういった点でしょうか。また、社風や社員の雰囲気などで魅力的だと思われる部分をお聞かせください。

松浪:
前の会社と違いがないかと言われれば、やはり大きく異なっているところはあります。前職の会社は百何十年の歴史を有する会社である一方、当社は会社の歴史が十数年、チームも親会社にチームがあった時代から数えても二十年くらいですから、そこと比較すると当社はいろいろな意味で動きが速いというのは感じます。細かい話で言うと、コロナ対策で在宅勤務に移行した際もすごくスムーズでした。当社は政府系金融機関を親会社に持つというバックグラウンドでありながらも、物事に対して常に臨機応変に対応しているように感じます。前例にとらわれないような柔軟性があるという点が、当社の魅力ですね。
吉見:
私も金融機関出身者ということで、金融系という意味では、似たカルチャーを感じています。
一方で、当社自身は個人が尊重され、伸び伸びと働ける環境であると感じています。いわゆるお堅い金融機関のイメージとはちょっと違うかもしれません。お互いのプロフェッショナリティを尊重し合う文化があって、そういう能力を発揮できる人であればちゃんと認めてくれる、きわめてフラットな会社だという風に思います。また直近では「Know Your Colleagues」という名称で、自己紹介スライドをカフェスぺース横のモニターへ投影する取組みも始まっています。コロナ禍で直接顔を合わせる機会が減る中、社員同士の繋がりを強める意義のある取組みを進めていると感じています。

どのような人がDBJアセットマネジメントに向いていると思われますか?

吉見:
私の部門ではやはり、まずは不動産に関する知識を持っている人ですね。
加えて、金融機関や運用会社での勤務経験もプラスに働くと思います。これは、金融に関する知識というだけでなく、我々のお客様である金融機関や機関投資家の皆様のマインドセットや投資に対する目線を持つことが大事です。
あとは英語力。これら3つを併せ持った人が向いていると言えると思います。ただ、入社時から全部できる必要はなくて、入社後も自主的に学んでいく姿勢が大切だと思います。
松浪:
うちの部門のメンバーはそれぞれの持つバックグラウンドが多様で、活躍の仕方もそれぞれ違っているので、一概には言いにくいですね。英語力と金融知識というハードスキルはベースとして必要ですけど、そこから先は人によって異なっていると思います。投資知識に関し強みを持つ人もいれば、業界でのネットワークが広い人、ストーリーテリングのスキルが高い人もいて、それぞれで活躍の場を見つけているという感じですね。様々なバックグラウンドを持つ各メンバーの強みをそれぞれの形で発揮して成り立っているのが、今のチームなのだと思います。
また、不動産に比べると日本ではPEファンドに携わられた方の数も少なく、規模感も違いますから、PEファンドの経験に乏しくても活躍できる余地はあると思います。また、PEファンド自体が複合的な要素を持つ資産なので、株式投資の要素や経営の要素もあります。ですので、そうした経験や専門性を持っている人であれば十分に活躍できるチャンスはあると思います。
「個」を尊重し、社会の変化にも即座に対応できる柔軟性を持った会社

自身の専門性を高めるとともに、オルタナティブ投資市場の発展に貢献したい

今後仕事を通じてチャレンジしていきたいと思っていることはありますか?

松浪:
目標はシンプルで、「PEファンド投資の分野において一番のリターンを出せる人であること」ですね。ひとつの道に絞ることはリスクもあると思いますが、たとえばお客様から見れば、あれこれ数年ずつやってきた人よりも、その道で長年やってきた人に任せたいのではないかと思います。PEファンドという言葉も実は定義が曖昧で、その中にバイアウトだけでなくプライベート・デットがあったりして、いろいろ細分化もできるのですが、私としては「PEファンド」という広い意味のところでやっていく気持ちでいます。
吉見:
やはり、お客様である投資家の皆様に対する優良な投資機会を提供するということが、まず最大の使命と思っており、海外不動産、グローバルな投資資産としてのアセットクラスを提供し続けていくのは大きな意味があると思っています。
それを通じて業界全体の、海外不動産に関わる人を増やしていきたいとも考えています。国内不動産と比べて、海外不動産のエキスパートはまだ比較的少ないと感じています。だからこそ業界のリーダーのような人たちと直接関わることのできる貴重な機会も得やすい。つまり、成長の機会が豊富にあるやりがいのある業務だということを、もっといろいろな人に伝えていきたいです。
自身の専門性を高めるとともに、オルタナティブ投資市場の発展に貢献したい