interview社員インタビュー

Interview 02

グローバル投資運用部
× オペレーション統括部

Interview 02

鼎談の最後にスペシャルコンテンツ「企業理念への想い」がございますので、最後までぜひご覧ください。

良質な投資機会を追求する、
その想いこそが互いの業務を支える原動力

DBJアセットマネジメントでは、フロントオフィス部門とミドル・バックオフィス部門が一丸となって資産運用業務に取り組み、投資家へ良質な投資機会を提供している。ファンドの上流から下流まで一貫して携わることのできる環境のなかで、それぞれの担当者がどのように関わり、どのような想いで業務に取り組んでいるのか、インタビューを通して彼らの仕事に対する原動力に迫った。

長木 春奈 Haruna Choki / グローバル投資運用部

長木 春奈 Haruna Choki / グローバル投資運用部

2018年入社、証券会社出身
グローバル投資運用部のアジア投資チームにおいてフロントオフィス業務を担当。さまざまなファンドや投資家と情報交換を行いながら、良質な投資機会を見つけて顧客に提供するほか、顧客向けのレポーティング業務も行っている。

大木 このみ Konomi Ooki / オペレーション統括部

大木 このみ Konomi Ooki / オペレーション統括部

2019年入社、信託銀行出身
国内インフラ案件および特定金銭信託のオペレーターとしてミドル・バックオフィス業務を担当。内部統制チームとしての活動も行っている。

山戸 雄一朗 Yuichiro Yamato / オペレーション統括部

山戸 雄一朗 Yuichiro Yamato / オペレーション統括部

2018年入社、生命保険会社出身
ケイマン籍投資信託のオペレーターとしてミドル・バックオフィス業務を担当。また、当社における行動基準の策定メンバーとしても活躍。

両部門一丸となって、投資家の期待に応える

まずは皆様がそれぞれ所属している部門の紹介と各部門の関連性についてお聞かせください。

長木:
私はグローバル投資運用部に所属しています。主に、機関投資家の皆様から受託したマンデートに見合うプライベート・エクイティ・ファンドを探して投資するという業務を行っています。オペレーション統括部との連携でいえば、私どもの部が投資したファンドをオペレーション統括部が管理するという体制となっています。
大木:
私はオペレーション統括部に所属しており、グローバル投資運用部及びインフラ・アセット投資運用部のミドル・バックオフィス業務を行っています。フロント業務側である長木さんが担当しているマンデートのオペレーションも担当しています。
オペレーション業務といっても、事務作業だけではなく、常にフロントオフィス部門と連携しながら内部提案なども行っており、事務の範囲に留まらない幅広い業務に取り組むことができます。
山戸:
私も大木さんと同じオペレーション統括部に所属しています。オペレーション統括部では当社が受託しているマンデートのうち、管理用ビークルを通して投資を行っているもののオペレーション業務を行っております。ビークルに応じて管理担当が分かれており、そのなかでも私はケイマン籍投資信託を活用したビークルの管理を担当しています。具体的にいうと、キャッシュフローの管理やお客様向けのレポーティング、監査対応や投資用ビークルのセットアップなどです。これらの業務を、他社のビークル関係者の方々と一緒にフロントオフィス担当と連携しながら業務を行っています。
  1. 投資家より投資運用業務を委任された権限

グローバル投資運用部とオペレーション統括部では具体的にどのように連携しながら、業務を進めているのでしょうか。

長木:
グローバル投資運用部の業務は、機関投資家の皆様を中心としたお客様対応と投資という2軸になっています。お客様対応では、お客様との日々のコミュニケーションを通じて投資ニーズの確認や投資先の運用報告を行います。投資ではお客様の投資クライテリアに合致するファンドを発掘し、投資判断を行い、投資を実行、投資したファンドを通じてお客様にリターンを提供します。
時には、優良な案件を探しにいくために海外へ出張することもあります。当社は、東京を本拠にグローバル(欧米・アジア)にカバーしており、インフラ、クレジット、バイアウトなど多様な戦略のファンドを検討して投資を決めます。
お客様に投資を勧める際に、ビークルのセットアップが必要になった場合は、ビークルの立ち上げ時期次第で投資できるタイミングが変わってきますので、どのタイミングで投資ができるかをオペレーション統括部と連携して検討することになります。
投資後は、グローバル投資運用部がファンドの運営状況のモニタリングを行い、オペレーション統括部が資金管理やお客様のビークル運営を行っており、日々さまざまな場面で連携しながら業務を進めています。
大木:
オペレーション統括部から見たフロントオフィス部門との連携でいうと、週に1回あるインフラ・アセット投資運用部の定例ミーティングに、私も同席しています。フロントオフィス部門からは、既存案件の進捗報告や新規投資先の検討、また資金需要のタイミングなどについて情報を共有いただきます。一方で、オペレーション統括部からは、お客様への確認依頼や今後の資金出納、決算の状況といったフロントオフィス部門と共有すべき連絡事項を伝えています。
山戸:
ケイマン籍投資信託では、非常に多くのプライベート・エクイティ・ファンドに投資をしており、これらの投資先ファンドから行われるキャピタルコールに対応できるよう、ビークルの資金残高管理を行っています。そのため、将来的にどれだけの規模、頻度でキャピタルコールが行われるかをフロントオフィス部門から投資先ファンドにヒアリングしてもらうことがあります。お客様向けのレポーティング業務では、主にパフォーマンス報告書と自己資本比率査定用の報告書を月次で作成しています。前者は、オペレーション統括部で管理しているビークルのキャッシュフロー情報や投資先ファンドからの四半期報告書、フロントオフィス部門で管理している投資先ファンドの属性情報をもとに、協力してレポートの作成を行っています。後者は、投資先ファンドから受領する投資先ファンドの資産や負債といった情報をオペレーション統括部とフロントオフィス部門の双方で検証し、作成しています。
ビークルのセットアップでは、ビークルを立ち上げるタイミングや投資戦略の決定、それらを反映させた投資一任契約に関する契約書のドキュメンテーションなどをフロントオフィス部門とミドル・バックオフィス部門が一丸となって進めています。
■相関図イメージ
グローバル投資運用部・オペレーション統括部 相関図 グローバル投資運用部・オペレーション統括部 相関図

上流から下流まで、一貫して携わることで得られる充実感

この仕事の魅力ややりがいはどんなところにあるのでしょうか。

長木:
グローバル投資運用部は、国内外の優良な案件を探し、機関投資家の皆様に良質な投資機会を提供することが主軸なので、情報収集が業務の大半を占めています。その情報収集を通じて、さまざまな国の状況を知ることができるのは大変面白いです。例えば現在担当している中国では、デジタルエコノミー分野において米国を追い抜きそうな勢いで発展し続けています。新しいアイディアの創出や新しい起業家の台頭など、日本よりも圧倒的に速いスピードで成長しているのを肌で感じることができるのは貴重な経験だと思います。知的好奇心も満たせますし、そういった情報をお客様に提供できることにもやりがいを感じます。
大木:
私が感じる仕事の魅力は、ひとつのファンドの上流から下流までの全ての事務作業を一貫して担当できるところです。資金調達の意思決定から投資予測、運用までの背景を全て理解した状態で作業ができるので、それがやりがいにつながっていると思います。
もちろん、同じ作業をひたすら大量に捌くほうが楽かもしれません。ですが、何のためにこの事務作業があるのか、どういう考えに基づいてお客様が投資をしているのかが見えやすいほうが、仕事への意欲も高まりますので、納得感や充実感を得ることができます。
山戸:
私の場合は、カウンターパーティー(関係者)が非常に多いので、前職では関わることができなかった弁護士や会計士の方々と密にコミュニケーションを取れるところですね。その道の専門家から得られる知見は、私にとっての成長にもつながっていると思います。
また、大木さんからもあったように、上流から下流まで見ることができることも魅力のひとつです。自分が今やっている業務が見えやすいので、一つ一つの作業に対してより深く考え、しっかりと根拠を持った業務対応が出来ますし、それらを踏まえたオペレーション業務の改善や仕組化をより広い視野で行うことが出来るのが大きなやりがいとなっています。

これまでの仕事で印象的だったエピソードを聞かせてください。

長木:
2年前に転職してからずっと感じていることは、ファンドごとに業務全体のアプローチが大きく変わることですね。業務自体はマクロ的な視点だと、投資先ファンドのデューデリジェンスや投資、それに伴うお客様対応となりますが、ミクロ的な視点で業務内容を見ると、どの案件もルーティンで進めることはありません。一つ一つの案件において、投資候補先のファンドの特徴は異なるため、デューデリジェンス時に確認する内容は異なりますし、お客様とのコミュニケーションも各々発生しますので、アプローチが異なってきます。そのため、これまでの案件すべてが毎回新鮮でとても印象的です。
大木:
私にとって印象的なのは、オペレーターの立場でありながらも出張に同行させてもらえたことです。長木さんが担当しているお客様への定期報告の出張にも同行したことがあり、お客様の顔を見て話をする機会を与えていただきました。
また、インフラ・アセット投資運用部で扱っている再生可能エネルギー案件への投資に関しても、投資をしようとしている太陽光発電所がどういうアセットであるか、実物に触れる機会をと、一緒に愛知県まで同行させてもらえたこともありました。実際に足を運び実物を見ることで、投資アセットへの思い入れも湧いてきます。
部という枠で区切るのではなく、ひとつのファンドを一緒に面倒見る仲間として捉える、そのような企業文化にはとても驚きましたし印象的です。
業務の本質を見極め、ワンランク上のサービスを提供する

オルタナティブ資産を扱えるユニークさに魅かれて

前職の仕事と入社のきっかけを教えてください。

長木:
前職では証券会社の投資銀行部門に所属し、不動産証券化商品の組成の部署とTMT(テレコム・メディア・テクノロジー)セクターの営業の部署で働きました。入社前、投資銀行は幅広い業種の人と関わることができる仕事だとイメージしていたのですが、配属されたのが不動産証券化というかなりニッチな分野だったということもあり、不動産以外の分野になかなか触れられないところにジレンマを感じていました。また、TMTセクターについても同様の印象で、狭い世界に閉じ込められたような感覚で仕事をしていました。
また、5歳から10歳までアメリカに住んでいたので、英語が使える仕事に就きたいと思っていました。その条件で探していたところ、当社の業務は海外が中心で英語が使え、かつPEファンドを通じて幅広い視野で仕事ができる仕事だと感じ、入社を決めました。
大木:
私は信託銀行の受託部門に所属していました。そこでは、ファンドアドミニストレーターとしてファンド経理や投資家管理を主に担当していました。ファンドの決算や会計処理を見ることに興味があったので仕事内容もまた興味深いものではありましたが、運用者の指示に従い、大量の事務をミスなくこなすことが重視されていました。
また、結婚してライフスタイルが変わったことがきっかけで、フレックス勤務や育児に対する制度がより充実している企業で働けたらと思い、転職を決意しました。
前職では主に上場株式や債券等の伝統資産について経験させていただいたので、なかなか経験できないような特徴のあるアセットが扱える会社を探していました。そのため、かなり数が限られてしまったのですが、そのなかでも特に人柄や社風が良いと感じたこの会社に入社することを決めました。
山戸:
私は生命保険会社に入社後すぐに信託銀行に出向し、そこで3年間勤務しました。出向先では、主に伝統資産を扱っていました。私自身はスペシャリスト志向で、専門的に知識を深めていきたかったので、出向から戻ったタイミングで転職を決意しました。
出向時代の経験から、私は業務改善や業務の仕組化にやりがいを感じるのだとわかりました。伝統資産よりもオルタナティブ資産の方が業界として成長途上にあり、より業界の編成に携われるだろうと考え、オルタナティブ資産を扱える会社を希望していたところ、今の会社に出会って入社を決めました。面接を通して自分に合った社風を感じたのも、入社を決めた理由のひとつです。
仕事へのやりがいと働きやすさが兼ね備わっている会社

この会社の社風や一緒に働くメンバーについてはどのような魅力がありますか。

長木:
社員は人柄が良く働きやすいです。相手を否定せず、部下の意見にもちゃんと耳を傾けてくれ、一人一人が尊重されていると感じます。
山戸:
上司だからといって圧力をかけるのではなく、現場のことを理解しようとしてくれますし、同じ目線で議論を進めてくれるので、とても話がしやすい環境です。その風通しの良さこそが、仕事のしやすさにつながっていると思います。
長木:
何か問題が起きてしまった時、上司も自分事として受け止めて対処しようとしてくれますし、そういった空気感が当たり前のように存在しています。なので、安心して仕事ができますね。
大木:
理由もわからず業務を任されることもないので、それぞれが納得して自立して仕事をしている気がします。
オルタナティブ資産を扱えるユニークさに魅かれて

挑戦を続け、専門性を高めていく

今後、仕事を通じて挑戦したいこと、成長したいと考えていることを教えてください。

長木:
より良い投資機会を機関投資家の皆様へ提供するために、将来的にはミドル・バックオフィス業務も経験して、投資に関する理解をより深める必要があると思っています。
ただ、現在はアジア地域しか担当しておらず、戦略はバイアウトやグロースファンドが中心なので、それ以外の地域や戦略を見てみたいという意識は強く持っています。戦略でいえばインフラファンドやクレジットファンド、地域でいえばアメリカやヨーロッパなど、いろいろな分野があるので今後はそういったところにも挑戦して、一層視野を広げていきたいと思っています。
大木:
私は、新しいファンドを立ち上げる瞬間から立ち会いたいと思っています。今担当しているファンドは、立ち上がって半年ほど経ったときに参画したので、次は1から携わっていきたいという想いが強いです。
また、今のファンドを担当して2年弱経ちますが、その間だけでも予期せぬことがいろいろ起き、その度に試行錯誤して学んできたので、その経験を活かしてオペレーション業務に取り組んでいきたいです。
山戸:
私は入社してからこれまで、ケイマン籍投資信託という投資スキームを担当してきました。そのなかでも、自分に足りない部分がまだまだあり、学んでいかなくてはいけないと思っているので、今後も今の業務に携わっていきたいです。
最近では、データベース導入検討に向けた業務を通して他のマンデートを見る機会もありました。今の業務をひと通り学べたと実感できるようになったら、ゆくゆくは他のマンデートにも挑戦して知見を広げていきたいです。
これまでの経験を糧に、新しい投資分野へとチャレンジする
スペシャルコンテンツ
企業理念への想い
「多様性を保ちつつ、社員全員が同じビジョンに向かって働ける会社へ」
企業理念にかけた想いを、当時のプロジェクトメンバーに聞いてみた。

2019年に、ここにいるみなさんで協力してDBJアセットマネジメントのコーポレート・アイデンティティ(以下、「CI」という)に関する議論を重ね、企業理念として「ミッション」、「ビジョン」及び「行動基準」を策定されたと伺いましたが、そのときのお話をお聞かせいただけますか。

長木:
元祖CIチームは2019年4月に私と山戸さんの他、他部署の方2名がアサインされました。当社の業務運営基本方針に関してどう思うかという議題で、オフサイトミーティングを企画し、ファシリテーターをしてもらいたいというアサイメントでした。
この会社は比較的新しく社員数も少ないですが、考え方や価値観が多様性に富んでいます。それ自体は会社の発展にプラスに働いているものの、その一方で会社が大きくなっていくうちにその多様性ゆえにバラバラになってしまうという懸念がありました。全社員が業務基本運営方針(=当社のミッション)の意味を咀嚼し、理解していない中でオフサイトミーティングを行っても、会社としての一体感を醸成することは難しいと感じたため、今のうちにどういう会社にしていきたいか、どういう人を採用したいかを明確にするために業務基本運営方針を達成するための道筋となるビジョンを策定することを、CIチーム側から提案しました。ミッションやビジョンがあれば採用時にも伝えられますし、それに共感してくれる人を採用することができ、退職者を減らすことにもつながると考えました。
当初与えられたアサインメントよりも一歩踏み込んだ形で、会社のビジョンを作るという方向に舵を切り、2019年の6月頃から本格的にプロジェクトが始まりました。具体的には、経営層と従業員の間のコミュニケーション不足が問題として挙げられていたため、経営層に対して経営にかける想いのヒアリング、従業員に対して会社に対する印象や要望のヒアリングを行った後、オフサイトミーティングを企画し、どういう会社にしていきたいか、どういう想いで働いているのかを全社員で議論できる場を提供しました。プロのコンサルタントもアサインして、各種ヒアリングやオフサイトミーティングで集めた意見をまとめて言葉を作るに当たり、その裏にどういう想いがあるかを一つ一つ議論しながら策定しました。今ホームページに載っている行動基準がまさにそのとき策定したものになります。
山戸:
そうですね。オフサイトミーティングでの意見を聞いていると、社員がいろいろな考え方や想いで働いていると改めて感じました。それらを会社としてどのようにまとめていくかについて、毎週コンサルタントの方と打ち合わせをし、チーム内でも議論を尽くしていくうちに、段々と形になっていきました。
社員の考え方はそれぞれ違えども、「この会社をより良いものにしていきたい」という共通の気持ちは強く伝わってきましたので、社員の気持ちを体現した行動基準を策定しなければいけないという責任感は強く感じていました。
大木:
私は逆にヒアリングされる立場として、オフサイトミーティングに参加しました。実際に他部署の社員と話をしてみると、それぞれ自分の仕事に対するポリシーやプライドがあり、専門性を持って働くという意識を持った社員が多いなということを改めて認識しました。また、最終的に向かっている方向は皆同じだなというのを強く感じることができたのはとても印象的でした。
長木:
多様性の良さは活かしつつ、社員が同じ方向を向いて働けるように行動基準を策定しましたので、プロジェクトの使命はしっかりと果たすことができたと自負しております。ですが、この行動基準を社内に浸透させる非常に大事な段階で新型コロナウイルスの流行がありました。これから再度仕切り直していかなければならないので、浸透にはもう少し時間がかかると思っています。
山戸:
「長期的なゴールとしてオルタナティブ投資の発展を目指す」、「自己研鑽を重ねてプロフェショナルとして成長していく」、「投資家の皆様のために行動していく」といった行動基準は、妥協すること無く策定できたと感じています。
今後は、それらの言葉を咀嚼して実際に行動していくことが重要であり、その先にある最終的なゴールに向かって、行動基準が会社全体に浸透するように尽力していきたいです。
多様性を保ちつつ、社員全員が同じビジョンに向かって働ける会社へ

当社の企業理念(「ミッション」、「ビジョン」及び「行動基準」)はこちらよりご覧いただけます。